集団指導塾の授業についていけないときの原因と対処
- Morimoto
- 3月21日
- 読了時間: 4分
更新日:9月29日

「集団指導塾に通っているけれど、授業についていけない…」こうした悩みは珍しいことではありません。
塾の授業は学校よりもスピードが速く、学習習慣や自学自習の力が前提になっていることが多いため、少しのつまずきが大きな遅れにつながってしまうのです。
放置すると勉強へのやる気まで失われ、負のスパイラルに陥ってしまうため、早めの対処が重要です。
この記事では、集団指導塾で授業についていけなくなる原因と、状況別の解決方法を詳しく解説します。
なぜ集団指導塾の授業についていけなくなるのか?
まずは原因を整理してみましょう。代表的なケースは次の通りです。
一度の欠席や理解不足がきっかけで流れに乗れなくなる
授業中に質問できず「分からない」を放置してしまう
コースやクラスのレベルが自分に合っていない
自宅での勉強習慣が身についていない
部活動や習い事で勉強時間が確保できていない
ひとつひとつは小さな問題に思えますが、積み重なることで「授業が分からない → 勉強が嫌になる → 成績が下がる」という悪循環を生みます。
状況によって変わる!対処法の選び方

「ついていけない」と一口に言っても、理解度の段階によって取るべき行動は異なります。ここでは3つのレベルに分けて解説します。
1.集団塾の授業の理解にやや遅れがある/部分的にわからなくなっている
この段階であれば、クラスを下げたり転塾せずに対処できることが多いです。
なぜなら、自学自習の習慣が身についている可能性が高く、適切なサポートを受けることで理解の遅れを取り戻せるからです。
まずは、自学自習を継続しながら、授業後に講師へ積極的に質問する習慣をつけることが大切です。
塾に自習室がある場合は積極的に活用し、疑問があればその場で解決するよう心がけましょう。わからなくなった時点ですぐに対応する姿勢が身につけば、今後も安定して授業についていけるようになります。
また、サポートが充実している塾であれば、個別に教材を用意してくれたり、補講の時間を設けてくれる場合もあります。
お子さんが自分から働きかけることが難しい場合は、保護者の方から塾に相談し、サポート体制を確認してみるのも良いでしょう。
2.集団塾の授業の内容がほとんどわからなくなっている/ついていけない
この場合は、クラスを下げることや転塾を検討したほうが良いです。
この状況では、お子さんだけの力で挽回するのが難しく、現在の授業についていけないままでは学習意欲の低下につながる可能性があります。
クラス分けされている場合は、お子さんの学力に合ったクラスに下げることを塾側に相談してみてください。
また、お子さんに集団授業の塾が合っていない可能性も考えられます。大人数の授業では質問しづらかったり、自分のペースで学習できなかったりすることが負担になっているかもしれません。
その場合は、個別指導塾や家庭教師、オンライン指導など、お子さんに合った学習環境を検討するのも一つの方法です。
お子さんの学習状況や性格に合わせて、最適な学習スタイルを見つけていきましょう。
3.集団塾の授業に全くついていけない
この場合は、転塾を検討したほうがいいでしょう。
授業に全くついていけない状態が続くと、お子さんの学習意欲がさらに低下し、苦手意識が強まる可能性があります。
このケースでは、学力の問題だけでなく、自ら進んで学習する習慣が身についていないことが大きな原因となっていることが多いです。
そのため、個別指導塾への転塾を検討し、一人ひとりのペースに合わせた指導を受けながら、学習習慣や学習方法を身につけることが重要です。
個別指導であれば、講師が丁寧にサポートしながら学習の進め方を指導できるため、お子さんに合った学習スタイルを確立しやすくなります。
また、学習習慣を身につけるために、家庭学習のサポートも大切です。たとえば、毎日決まった時間に机に向かう習慣をつけたり、短時間でも集中して取り組める環境を整えたりすることで、少しずつ勉強への抵抗感を減らしていくことができます。
お子さんの学習意欲を高めるためにも、小さな成功体験を積み重ねながら、自信をつけていけるような環境を整えていきましょう。
まとめ
集団指導塾には、仲間と切磋琢磨できる・競争心が刺激されるなど大きなメリットがあります。
しかし一方で、授業スピードや形式が合わず「ついていけない」と感じる子も少なくありません。
大切なのは、
今の理解度を冷静に見極めること
無理に我慢せず、環境を変える選択肢も検討すること
です。
お子さんに合った学習環境を整えることで、勉強への自信を取り戻し、再び前向きに学習に取り組めるようになります。
「ついていけない=終わり」ではなく、「今のやり方を見直すチャンス」ととらえ、最適な道を選んでいきましょう。