
苦手科目はなに?と聞かれたときに、数学と答える生徒は特に高校数学において多いと感じます。
確かに中学数学よりも計算量が多く、学習する範囲も広いので「勉強しても伸びない!」という悩みを抱える人も多いのではないでしょうか?
この記事では数学の成績が上がらない3つの原因と対策方法についてお伝えいたします。数学の勉強に悩みを抱えている方はぜひ最後まで読んでみてください。
数学の点数が上がらない3つの原因

数学の点数が上がらない原因は3つあります。
・ケアレスミスが多い
・基礎力が足りない
・受験・定期テストの頻出論点を知らない
思い当たる人も多いのではないでしょうか?
ですが、なぜこうなってしまうのかどうすれば治せるのかを知らなければ対策のしようがありません。
それでは1つ1つ見ていきましょう。
伸びない原因①ケアレスミスが多い

圧倒的に多いのが計算が遅い、不正確がゆえに点数をとれていないというケースです。
3000人以上の模試の採点をしてきましたが、解ける実力があっても計算力が足りないがゆえに間違えてしまうケースを多く見ました。
ではケアレスミスをできるだけ減らすにはどうすればいいでしょうか?
答えは「ケアレスミスの傾向を覚えること」です。ケアレスミスが直らない生徒はよくケアレスミスした際にそのままにしてしまいますが、それではだめです。
してしまったケアレスミスはすべてノートにメモしてください。そうすれば、ケアレスミスのパターンはある程度わかります。
たとえば以下のようなケアレスミスのパターンがあります。
・方程式での移項の際に符号を変換しない
・プラスマイナスの掛け算の際の符号ミス
・代入をした際の符号ミス
・多項式の通分
・問題文の読み違い
もちろん、計算練習を通して問題に慣れることも大切ですがケアレスミスは放置しないで、自分のやってしまうミスの傾向をおさえるようにしましょう。
伸びない原因②基礎力が足りない

ここでいう基礎力とは、単に定理や公式を暗記しているかどうかではなく、「その使い方を理解しているか」ということです。
高校数学には、まず覚えなければならない基本的な解法が各分野にいくつも存在します。例えば、
・三角関数の加法定理をどのような場面で利用するのか
・ベクトルの内積がなぜ角度を求めるのに有効なのか
このような場合、公式を覚えているだけでは問題を解けないことが多く、「いつ」「どのように」使うのかを理解しておくことが重要です。
基礎力を身に着けるためにも、『基礎問題精講』や『青チャート』などの参考書を活用し、解法の適用場面を意識しながら学習しましょう。
伸びない原因③受験・定期テストの頻出論点を知らない
数学は短期間で成績を伸ばすのが難しいですが、受験や定期テストの頻出論点を把握することで、効率的に得点を上げることができます。
たとえば、理系大学の受験では数学Ⅲの「微積分」がほとんどの大学の二次試験で出題されます。この分野は自由度が低く、高度な発想を必要としないため、重点的に学習を進めるべきです。
受験や定期テストで結果を出すためにも、過去問や模試の出題傾向を分析し、よく出る問題を重点的に演習しましょう。
まとめ
高校数学の点数が伸びない原因は、大きく以下の3つに分けられます。
・ケアレスミスが多い
→ 自分のミスの傾向をノートに記録し、ミスを減らす工夫をする。
・基礎力が足りない
→ 公式を暗記するだけでなく、使い方まで理解するために解法暗記を目的とした問題集を活用する。
・受験・定期テストの頻出論点を知らない
→ 過去問や模試を分析し、頻出分野を重点的に学習する。
これらの原因を把握し、適切な対策を取ることで、数学の成績を効率よく向上させましょう。