高校の数学についていけない原因とは?解決策も解説!
- Morimoto
- 3月14日
- 読了時間: 6分

高校の数学は中学の数学に比べて、難しく分量も非常に多いです。
そのため、高校生の中には高校に入ってから数学の授業についていけない、成績が上がらないなどの悩みを抱える割合が多くなります。
そのため、本記事では現役の塾講師が高校数学についていけない原因と解決策を解説します。
高校数学についていけない、苦手意識がある方はぜひご覧ください。
高校数学についていけない「学力面」での原因と解決策

高校数学についていくためには、ついていくための基礎学力が必要です。実際、簡単な因数分解や文字式の計算ができなければどの分野においても致命的な穴になってしまいます。
高校数学についていくための基礎学力は以下の3つに分類されます。
・中学数学に穴がある
・論理的思考力の不足
・計算力不足
それでは1つ1つ見ていきましょう。
①中学数学に穴がある
中学数学に穴がある場合、高校数学で必ずつまずきます。
特に、方程式・関数・図形・確率などの基礎が曖昧なままだと、かなり苦労するでしょう。
中学数学に穴がある場合の解決策
中学数学の復習は参考書・Youtube等を利用してまとまった時間に素早く復習することがおすすめです。
参考書は中学数学を教科書よりわかりやすく解説してくれる「やさしい中学数学」がおすすめです。
Youtubeでは「とある男が授業をしてみた」や「中学生の勉強応援『スタフリ』」が無料でわかりやすい解説動画を投稿しています。
②論理的思考力の不足
高校数学では、公式の丸暗記だけでなく、論理的に考える力が求められます。証明問題や関数の変化を考える際に、論理的な思考力が不足していると理解が難しくなります。
論理的思考力はとにかく正しい訓練を積むことでしか養われません。
論理的思考力が不足している場合の解決策
もっともやってはいけないのが、解法を丸暗記することです。
なぜその解法になるのか考える習慣と途中式をしっかりと書くことを意識してください。また、解答をただ見て納得するのではなく、理解したことを実際に自分の手で再現することで論理的思考力を養うことができます。
③計算力不足
計算ミスが多いと正しく考えられていても間違えてしまい、数学に苦手意識を持つことになってしまいます。
計算力が不足している場合の解決策
シンプルに計算練習をすることも大事ですが、ミスをした際になぜ間違えたのか考えミスをメモすることをおすすめします。
自分がしたミスをメモすることで、どういうときに自分がミスしやすいか、どういう計算が苦手が明確にわかります。そのため、計算ミスが多い人は「計算ミスノート」を作り計算ミスをそのたびメモするようにしましょう。
高校数学についていけない「学習方法」での原因と解決策

ここでは学習方法が原因で高校数学についていけていない人向けにその原因と解決策を紹介します。
①復習不足
人間はすぐ忘れる生き物です。
記憶の定着には1度ではなく何度も復習する必要があります。高校数学は積み上げ型の科目であるため、復習をおろそかにするとついていけなくなる可能性が高くなります。
予習はしなくても大丈夫なので、数学の授業の復習をしっかり行い、授業で扱った問題は解けるようにしましょう。
②演習量の不足
部活や勉強嫌いが原因でそもそもの演習量が不足しており、高校数学についていけなくなっていませんか?
高校数学は分量が多く難しいので、学校での授業とテスト前の対策だけでなんとかなる科目ではありません。
演習量が足りない場合はまず「勉強するしかない環境に身をおくこと」が最も効果がある方法です。学校の図書館や自習室、塾や親が見ているリビングなど勉強するしかない環境で演習量を確保しましょう。
③丸暗記になってしまいなぜそうなるのかが抜け落ちてる
高校数学についていけなくなる子に多いのが、解法を理解せず丸暗記している場合です。「こういうものだ」と飲み込み、解法を丸暗記するだけでは意味がありません。
解法はなぜその解法で解けるのか理解し、使いこなせるようになってこそ得点に結びつきます。
丸暗記にしないためには、なぜ解けるのか・解き方のポイントを教えてくれる参考書や映像授業・塾を使うことがおすすめです。
独学では、教科書よりもわかりやすい「やさしい高校数学」を辞書のように使いながら基礎問題精巧のような青チャートより簡単な問題集を解くことがおすすめです。
④質問・相談しない
積み上げ型の科目である高校数学において、わからないポイントを放置することは高校数学についていけなくなる原因になります。
わからないポイントがあったら恥ずかしがらず、積極的に質問しましょう。
また、勉強方法についても学校の先生や塾の先生に相談することが大切です。
高校数学についていけない「環境面」での原因の解決策

ここでは自分ではどうしようもない高校数学についていけなくなる環境面での原因と対策についてご紹介します。
①授業の進度についていけない
進学校や中間一貫校でよくあるのが、授業進度が早すぎてついていけないという悩みです。
授業が早すぎてあいまいな部分が多く、結果的に高校数学についていけなくなったという人も生徒にはいます。
授業についていく努力をしつつ、自習では取り組む問題を絞り込むことが有効です。
授業の復習はもちろん、問題集の応用問題や類似問題をやみくもにたくさん解くのではなく、「例題だけ解く」「重要問題とされているところのみ取り組むこと」がおすすめです。
もちろん、たくさんの問題を解くことも大切ですが重要問題を通してポイントさえつかんでおけば進度が早くてもついていけるようになります。
②指導方法が合わない
単純に学校の授業がわかりづらかったり、塾の指導方法が合わず高校数学についていけないというケースもあります。
その場合はスタディサプリといった映像授業を授業の代わりにつかったり、自分に最適な塾や参考書を探すことが大切になります。
ただ一方で学校の授業時間というのは自習時間と同じく大事なものです。
ですから、相性が悪いからといって切り捨てるのではなく授業の利用できるところは利用するという姿勢を持つことも大切ですよ。
まとめ
高校数学についていけなくなる原因は、ひとつではなく、いくつかの要因が重なっていることが多いです。まずは、自分に当てはまる原因をしっかり見極めることが大切です。
原因は大きく分けて「学力」「学習方法」「環境」の3つがあります。学力面では、中学数学の理解不足や論理的思考力・計算力の不足が影響します。学習方法では、復習や演習が足りていなかったり、解法を丸暗記してしまうことが問題になります。環境面では、授業の進度が速すぎたり、指導方法が合わなかったりすることが関係します。
数学に限らず、他の科目にも応用できる考え方なので、自分に合った学習方法を見つける参考にしてください。