中学受験の「やめどき」はいつ?後悔しない判断ポイントと対応策を徹底解説
- Morimoto
- 7月6日
- 読了時間: 4分

中学受験を目指して塾に通わせているものの、成績が上がらない、本人にやる気がない、親のストレスが限界――
そんなときにふと頭をよぎるのが「中学受験、もうやめた方がいいのでは?」という思いでしょう。
この記事では、中学受験をやめるかどうかの見極めポイントを紹介し、親子で後悔しない選択をするための判断材料をお届けします。
中学受験のやめどきとは?5つの判断基準

1. 子どもに「やる気」が見られない
最も重要なのは本人のモチベーションです。中学受験は、年単位の長期戦であり、親がどれほど熱意を持っていても、子ども自身にやる気がなければ成果は出ません。
宿題や復習を先延ばしにする
テスト前でもゲームやYouTubeに夢中
勉強を拒絶する。反抗的な態度が目立つ
こうした様子が継続しているなら、受験勉強を続ける意義は考え直すタイミングです。
また、親が子供に勉強させているというのは実は危険な側面もあります。詳しくは以下の記事で解説しているのでぜひご覧ください。
2. 偏差値が40未満で停滞している
目安として「4科総合偏差値が40を切っている状態が半年以上続いている」場合、志望校合格の可能性は非常に厳しいのが現実です。
偏差値40未満では、塾の授業内容を理解するのも難しく、授業に出るだけで疲弊してしまうケースも多いです。
学習サイクルが確立していない時期なら改善の余地がありますが、5年生後半以降であれば、撤退の検討も必要です。
3. 塾に通う理由が「受験」以外
「勉強は嫌だけど塾はやめたくない」と言う子は少なくありません。これは塾での友人関係や、日常の一部として通う安心感が影響していることが多いです。
塾に通う目的が学習ではなくなっているなら、「〇月までに偏差値○○以上」など具体的な目標を設定し、それがクリアできなければやめるといった線引きを設けましょう。
4. 親のストレスや家庭環境が限界に近い
中学受験は、親のサポートが不可欠です。しかし、それが親の精神的・身体的負担を圧迫し、家庭の雰囲気を悪化させているなら、いったん立ち止まることも大切です。
子どもと毎日のように口論になる
家族の会話が「勉強」「成績」ばかりになる
親自身が体調を崩している
こうした状態が続けば、受験どころではありません。子どものためにも、大人が冷静になる選択を取りましょう。
5. 健康を害している
塾通いや過密スケジュールにより、睡眠不足や体調不良が続いている場合、受験の継続は大きなリスクになります。
中学受験はあくまで通過点です。健康を犠牲にしてまで続けるべきものではありません。
すぐに辞める前に試してほしいこと3選

やめると決断する前に、以下の改善策を一度は試してみるのがおすすめです。
1. 志望校の見学をする
モチベーションが下がっている場合でも、実際に学校を訪れて「この学校に入りたい」という気持ちが芽生えることで、勉強への姿勢が変わることがあります。
子どもにとって“ゴールの可視化”は非常に大切です。
2. 勉強環境を整える
自宅で集中できない場合、勉強部屋の見直しや、スマホ・ゲームの時間制限などのルール設定が有効です。
環境を変えるだけで集中力が高まり、学習の質が向上することがあります。
3. 志望校の現実的な見直し
高すぎる目標が、かえってやる気の低下やストレスの原因になることもあります。
偏差値50未満で2科目受験が可能な学校など、今のレベルでも十分に届く志望校を視野に入れましょう。
中学受験をやめた後の心構えと対応
中学受験をやめたからといって、将来が閉ざされるわけではありません。むしろ、その後どう過ごすかが何倍も大事です。
公立中でも、高校受験で十分リベンジできる
自学の習慣づけで基礎力を積み上げられる
親子関係が良好に戻ることで、心の成長が促進される
やめるときは、「受験に失敗した」と受け取らせないことが大切です。ポジティブな言葉で未来の選択肢を示すようにしましょう。
最終判断は「期限」と「基準」を明確に
中学受験の撤退は、感情的に決めるべきではありません。おすすめは以下のように、具体的な判断基準と期限を設定することです。
〇月の模試で偏差値45に届かなければ終了
やる気のない態度が3ヶ月改善されなければ受験撤退
健康状態や生活リズムが〇週間以内に改善されなければ見直し
これにより、親子ともに納得感を持って次のステップへ進めます。
まとめ|中学受験の「やめどき」は冷静な判断と行動がカギ
中学受験のやめどきは、決して「敗北」ではありません。子どもにとっての最適な選択を見つけるために、勇気を持って立ち止まることも、立派な戦略です。
最後に、以下の点を改めて確認しましょう。
本人にやる気があるか?
偏差値や学習内容についていけているか?
家庭や親の負担が限界に達していないか?
代替案(高校受験や別の進路)はあるか?
無理に突き進むことなく、納得のいく形で進路を決めていけるよう、家族で丁寧な対話を重ねていきましょう。