【北海道】私立高校の学費、実質負担はいくら?年収別の無償化判定と「隠れコスト」を徹底解説
- Morimoto

- 1月2日
- 読了時間: 6分
「私立は高い」は昔の話?北海道の高校選びが変わっています
「公立高校に落ちたら私立高校。でも、私立はお金がかかるから……」
北海道、特に私たちの地域では、長らくこのように考えられてきました。
確かに一昔前までは、私立高校の学費は家計にとって非常に重い負担でした。
しかし、現在は国と北海道の支援制度が充実し、世帯年収によっては「公立高校と変わらない費用」で私立高校に通えるケースが増えています。
しかし、「無償化だからタダなんでしょ?」と安易に考えていると、思わぬ出費に慌てることになります。
この記事では、北「北海道の私立高校における学費の実質負担(リアルなお金の話)」について、どこよりも分かりやすく解説します。
パンフレットには書かれていない「授業料以外にかかるお金」についても包み隠さずお話ししますので、志望校選びの参考にしてください。
1. まずは整理!北海道の私立高校にかかる「4種類のお金」

「私立高校無償化」という言葉が独り歩きしていますが、そもそも高校にかかるお金は「授業料」だけではありません。まずは全体像を把握しましょう。
大きく分けると、以下の4つのお金がかかります。
入学金(入学手続き時に支払う一時金)
授業料(毎月支払う教育の対価)
施設維持費・教育充実費(校舎の維持や暖房費など)
その他の納入金(PTA会費、生徒会費、修学旅行積立、教材費など)
ここが最大のポイントです。
ニュースで聞く「私立高校実質無償化」の対象となるのは、原則として「2. 授業料」のみです。
つまり、「1. 入学金」「3. 施設費」「4. その他」は、基本的に全額自己負担となります(※一部、困窮世帯への補助を除く)。
「授業料が0円」=「支払いが0円」ではない。まずはこの現実をしっかり理解しておく必要があります。
2. 【重要】2025・2026年度からの「無償化」新ルール
北海道にお住まいの方が利用できる授業料支援制度は、国の制度と道の制度を組み合わせた「2階建て」になっていますが、ここ数年でルールが大きく変わっています。正確に理解しましょう。
1階部分:国の「高等学校等就学支援金」
これまでは「世帯年収約910万円未満」という厳しい制限がありましたが、2025年度より制度が変わりました。
基礎支援金(年額11万8,800円):
2025年度より所得制限が撤廃され、公立高校授業料相当額については、すべての世帯が受給対象となりました。
加算支給(私立高校授業料相当額):
私立高校の授業料に充てるための「上乗せ」部分です。これまでは年収約590万円未満が目安でしたが、多子世帯(子どもが3人以上など)への拡充など、段階的な緩和が進んでいます。
2階部分:北海道独自の「授業料軽減補助金」
国の支援金だけでは足りない分を、北海道が独自に補助する制度です。
特に北海道は公立志向が強い地域ですが、この制度のおかげで私立も選択肢に入りやすくなっています。
⚠️ 注意:地域や学校による違い北海道独自の補助制度は、お住まいの市町村や通う学校によって、対象範囲や補助金額が異なる場合があります。 必ず志望校の募集要項や、北海道庁の最新資料を確認してください。
3. 【年収別】我が家の実質負担はどうなる?

では、実際にどのくらいの負担になるのでしょうか。
ここで一つ、非常に重要な注意点があります。
💡 判定基準は「年収」ではありません!支援金の判定に使われるのは、額面の「年収」ではなく、「課税標準額(市町村民税所得割額)」という数字です。ふるさと納税やiDeCo、扶養家族の人数によっても数字が変わるため、以下の年収目安はあくまで参考程度に考えてください。
① 年収約590万円未満の世帯(実質無償化エリア)
このゾーンの世帯は、国の支援金と道の補助金を合わせることで、授業料の実質負担は「0円」になるケースがほとんどです。
授業料: 0円(全額補助)
親の負担: 入学金、施設費、諸経費のみ
② 年収約590万円〜910万円前後の世帯
これままでは「一部負担」となるゾーンでしたが、制度改正により変化が出ています。
特に、多子世帯(扶養する子どもが3人以上など)については、条件を満たす場合、授業料が無償化または大幅に軽減されるケースが増えています。
ただし、「3人兄弟なら誰でもOK」というわけではなく、扶養の状況や年齢要件などが関わってきます。
「うちは対象外」と自己判断せず、必ず学校や行政の窓口でシミュレーションを行ってください。
4. これがリアルな数字!3年間の総額費用を計算

いくら「授業料」が安くなっても、それ以外にかかるお金は発生します。
「トータルでいくら払うのか」、北海道内の一般的な私立高校のモデルケース(授業料実質無償化の場合)で見てみましょう。
項目 | 1年目にかかる費用 | 3年間の合計 | 備考 |
入学金 | 約25〜30万円 | 約30万円 | 初年度のみ(※対象外) |
授業料 | 0円 | 0円 | 支援金で相殺 |
施設維持費 | 約10〜15万円 | 約45万円 | 毎年かかる |
諸会費・教材費 | 約10〜15万円 | 約45万円 | 学年による |
修学旅行積立 | 約10万円 | 約20万円 | 1・2年時 |
制服・指定品 | 約10〜15万円 | 約15万円 | 入学時のみ |
合計(実質負担) | 約65〜85万円 | 約155万円 |
いかがでしょうか。
授業料が無料でも、3年間で約150万円程度の実質負担は発生します。
これを36ヶ月で割ると、月平均約4.3万円の出費です。
公立高校(3年間で約60万円程度)と比較すると約90万円の差がありますが、これを「より手厚い教育環境への投資」と捉えられるかどうかが判断の分かれ目になります。
5. 意外な落とし穴!「キャッシュフロー(立て替え払い)」問題
私立高校の無償化について、必ずお伝えしている注意点があります。
それは「還付のタイミング(キャッシュフロー)」の問題です。
多くの学校では、授業料支援金は「後から戻ってくる(または学校代理受領で相殺される)」仕組みになっています。
4月〜6月: 一旦、授業料を満額引き落としされる。
夏以降: 申請が通り、決定通知が届く。
その後: 払いすぎた分が戻ってくる、または後期の授業料と相殺される。
つまり、「入学当初の数ヶ月間は、まとまった現金が必要になる」場合があるのです。
「4月からいきなり0円」ではないケースが多いので、春先の資金計画は余裕を持って立てておく必要があります。
まとめ:お金の不安を「見える化」して、最高の進路選択を
今回のポイントをまとめます。
2025年度以降、基礎支援金の所得制限は撤廃されました(全世帯対象)。
私立独自の加算部分は、多子世帯などの条件により対象が拡大中です。
授業料は無償でも、施設費や修学旅行費などで3年間約150万円〜はかかる。
最初の数ヶ月は「立て替え払い」が発生する場合があるので注意。
制度は毎年変わります。
ネット上の古い情報(「年収910万で切られる」など)を鵜呑みにせず、必ず最新の募集要項を確認するか、詳しい人に相談してください。
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