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【北海道公立高校入試】倍率が高い!志望校を変更すべきか迷った時の「決断基準」と「3つの注意点」

  • 執筆者の写真: Morimoto
    Morimoto
  • 1月18日
  • 読了時間: 6分
【北海道高校入試】倍率が高い!志望校変えるべき?

1月下旬、北海道公立高校入試の「当初出願状況(最初の倍率)」が発表される時期になりました。


新聞やニュースで自分の志望校の倍率を見て、「えっ、こんなに高いの?」「1.5倍なんて無理…」と顔面蒼白になっている受験生、そして誰よりも焦っている保護者様も多いのではないでしょうか。


札幌エリアの石狩学区、特に上位校や人気の中堅校では、例年激しい倍率競争が繰り広げられます。


「倍率が高いから、志望校を変更すべきか?」 「それとも、信じて突っ込むべきか?」


この問いに正解はありませんが、「後悔しない決断をするための方法」はあります。


1. まず冷静に!新聞発表の「倍率」の数字をどう読むか?


まず、最初に伝えたいことは「見かけの数字に踊らされないで」ということです。


発表された倍率がそのまま、あなたの戦う倍率ではありません。


その倍率、「推薦入試」が含まれていませんか?


北海道公立高校入試の当初出願倍率は、多くの場合「推薦入試(自己推薦含む)」の志願者を含んだ数字で報道されることがあります(または、推薦枠を除いた一般枠の倍率であっても、推薦不合格者が回ってくることを考慮する必要があります)。


例えば、倍率が1.5倍あったとしても、その内訳を冷静に見る必要があります。


推薦で合格が決まる生徒が抜けた後の「実質倍率」は、もう少し下がるケースがあります。


まずは塾の先生に相談し、「実質の競争率はどうなのか」を確認してください。


「倍率が高い=難易度が急上昇」ではない


ここが最大の誤解ポイントです。 「倍率が上がったから、ボーダーライン(合格最低点)が20点も30点も上がる」ということは、基本的には起こりません。


なぜなら、その高校を受ける生徒の「学力層」は急には変わらないからです。


倍率が高くなるということは、記念受験層やチャレンジ層が増えている可能性も高いのです。


合格ライン付近にいる「実力者」の人数は、実は例年と大きく変わらないことも多々あります。

「倍率が高い」というだけで諦めるのは、まだ早計です。


2. 志望校を変更すべきか?判断するための「3つの基準」


では、具体的にどのような状況であれば「出願変更」を検討すべきなのでしょうか。感情論ではなく、数値と戦略に基づいた3つのチェックリストを用意しました。


① 道コンSS・学力テストの平均点と「ボーダー」の差


これが最も重要な指標です。


  • 「安全圏(合格率98%以上)」にいる場合: 倍率が1.6倍や1.7倍になっても、基本的に変更する必要はありません。あなたは「受かるべくして受かる層」に入っています。周りが増えたとしても、上位層が押し出されることは稀です。堂々と受けましょう。


  • 「ボーダーライン上(合格率50〜60%)」にいる場合: ここが一番悩みどころです。倍率が高くなると、ボーダー付近の争いが激化します。数点のミスが命取りになるため、「当日点で+10点取る自信があるか」が鍵になります。過去問の手応えと相談してください。


  • 「チャレンジ圏(合格率30%以下)」にいる場合: 倍率が例年並みかそれ以下なら「ワンチャンス」ありますが、高倍率の場合は「奇跡」が起きる確率が極端に下がります。公立高校合格を絶対条件とするならば、変更を強く推奨するラインです。


② 私立高校の確保状況と「覚悟」


北海道の入試は、私立高校(すべり止め)の結果や、各家庭の経済状況にも左右されます。


  • 私立高校の特進コースなどに合格確約(あるいは合格自信大)があり、最悪私立でも構わないという場合: 倍率が高くても、第一志望を貫く価値があります。公立を下げて後悔して入学するより、チャレンジしてダメなら私立、という選択の方が、高校入学後のモチベーションが高い傾向にあります。


  • 「絶対に公立高校に行かなければならない」場合: 高倍率の博打は避けるべきです。ランクを1つ下げてでも、確実に合格できる高校(倍率が1.1〜1.2倍程度の高校)へ変更するのが賢明な戦略です。


③ 本人のメンタル強度


意外と見落とされがちなのが、受験生本人のメンタルです。


  • 「倍率なんて関係ない!俺は受かる!」と燃えるタイプならOK。

  • 「どうしよう、落ちるかも…」と倍率を見た瞬間から勉強が手につかなくなっている場合。


後者の場合、試験当日にプレッシャーで自滅するリスクが高まります。


志望校を下げて「よし、ここならトップ合格を目指そう!」と切り替えた方が、結果的に良いパフォーマンスを出せることもあります。


3. 出願変更の落とし穴「玉突き事故」に注意!


「倍率が高いから、一つ下のランクの高校に変えよう」 そう考えるのは、あなただけではありません。


札幌の公立入試で恐ろしいのが、「出願変更による玉突き事故」です。


人気校から流れてくる層


例えば、札幌南や北、西、東といったTOP校の倍率が高い場合、そこから漏れそうな層が、旭丘や月寒、手稲、新川といった準トップ・中堅校へ流れてきます。


するとどうなるか? 「変更先の高校の倍率が、出願変更期間中に急激に上がる」 「変更先の高校の受験生レベルが上がり、ボーダー点が上昇する」

という現象が起きます。 「倍率1.7倍のA高校から、1.2倍のB高校へ逃げたと思ったら、最終的にB高校も1.5倍になり、しかも周りはA高校レベルの猛者ばかりだった」という事態は十分にあり得ます。


出願変更をする際は、単に「今の倍率が低いところ」を選ぶのではなく、「上位校からどれくらい流れてきそうか」まで予測する必要があります。がしかし、これは個人で判断するのが難しいです。


4. 残り1ヶ月、高倍率に勝つための「戦略的勉強法」


出願変更期間が終われば、あとは腹を括ってやるしかありません。 高倍率の戦いを勝ち抜くために、残り期間で何をすべきか。


「みんなが解ける問題」を絶対に落とさない


倍率が高い時、最もやってはいけないのが「イージーミス」です。 高倍率=激戦ということは、1点刻みに何十人も受験生がひしめき合っています。


難問(正答率10%以下)が解けるかどうかよりも、正答率50%以上の問題を100%正解すること。これが合否を分けます。 新しい難しい問題集に手を出すのではなく、基礎基本の徹底的な見直しを行ってください。


理科・社会の暗記詰め込み


今から英語の長文読解能力を飛躍的に伸ばすのは難しいですが、理科・社会の知識は試験前日まで伸びます。


「あやふやな知識」を「確実な知識」に変える作業。


これだけで、5教科合計点は10点〜20点変わります。この10点が、高倍率のライバルをごぼう抜きにする武器になります。


5. 保護者様へ


最後に、保護者様へのお願いです。


倍率を見て不安になる気持ち、痛いほどわかります。


しかし、親の不安は子供に伝染します。


親が「こんな倍率で大丈夫なの?変更した方がいいんじゃない?」とオロオロすると、子供は「自分は信頼されていないんだ」と感じ、自信を喪失します。


この時期、親御さんがすべき役割は2つだけです。

  1. 「事務的な手続きとリスク管理」を冷静に行うこと(出願変更の書類準備など)。

  2. 「どこの高校を受けても、あなたの味方だ」とどっしり構えること。


もし変更を勧める場合も、「落ちそうだから変えなさい」ではなく、「こちらの高校の方が、あなたのやりたい部活もあって楽しそうだよ」「高校でトップを取って、推薦で大学に行く戦略もあるよ」と、ポジティブな未来を提示してあげてください。


最後に


倍率が出た今、一人で悩んでいても答えは出ません。


インターネット上の掲示板情報は、不確かな噂や極端な意見ばかりで、余計に不安になるだけです。


当塾では、小規模塾ならではの「一人ひとりの性格や適正」を見極めた進路指導を行っています。


  • 「今のランクと点数で、この高倍率に突っ込んでいいのか?」

  • 「変更するなら、どこの高校がベストマッチか?」

  • 「私立の結果を踏まえて、どう判断すべきか?」


もし迷われているなら、一度ご相談ください。 外部生の方の「出願直前・緊急学習相談」も受け付けています。


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